多額の現金が税関に無届けで不正に国内に持ち込まれた疑いのある事件の関係先として、東京地検特捜部が、外為法違反の疑いで、自民党の秋元司衆院議員(48)=写真、東京15区=の元政策秘書と元私設秘書の自宅などを家宅捜索していたことが9日、関係者への取材で分かった。特捜部は既に元政策秘書らを任意で事情聴取しており、押収資料を分析するなどして不透明な資金の流れの解明を進める。
秋元氏は同日、東京都内で取材に応じ「捜索は把握できていない。元政策秘書とは今年の夏を最後に連絡をとっていない。私自身が不正にかかわったことは一切ない」と説明した。
関係者によると、特捜部は7日、東京都中央区にある元政策秘書の男性の自宅や豊島区にある元私設秘書の男性の自宅などを家宅捜索したという。
元政策秘書は昨年まで10年以上にわたり秋元氏の下で勤務し公設秘書や政策秘書を務めた。また登記簿などによると、秋元氏が以前、顧問を務めていた千代田区の芸能関連会社で、29年6月まで代表取締役を務めていた。秋元氏の妻も同月まで監査役だった。現在は元私設秘書が代表取締役を務めている。
秋元氏は16年の参院選で初当選。22年の参院選では落選したが、24年の衆院選で比例復活当選し、29年の衆院選で3選を果たした。安倍晋三政権下の同年8月~30年10月に内閣府、国土交通省などの副大臣、同月から今年9月まで内閣府と環境省の副大臣を務めた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース